伊豆半島のひみつ

伊豆のお仕事

  • 西伊豆健育会病院 仲田院長

    ■プロフィール

    【西伊豆健育会病院】は、西伊豆地域の中心的な病院。地域の医療を担うだけでなく、全国的に有名な研修医が集まる病院でもあり、西伊豆地域にありながら、医療の最先端の情報を全国に向けて発信しています。地域医療で先進的な取り組みをしている、仲田和正院長にお話をお聞きしました。

    ■子供たちへのメッセージ

    医療の仕事は、人から感謝される仕事です。一緒に地域医療の仕事をやってみませんか?

  • 西伊豆健育会病院 仲田院長

  • 普段されているお仕事の内容を教えてください。
    病院に勤務している20名近くの医師たちで土肥、松崎、西伊豆の地域の1日平均110人あまりの患者さんを、診察、診療、手術しています。年間1000件あまりの救急患者を受け入れています。経営を担当する事務長と分業しながら、私は患者さんに対する医療に集中して仕事をしています。
    いまのお仕事を選んだのはなぜですか?
    もともとは、工学系の大学に進むことを考えていました。大学受験時に担任の教師に薦められて、新設された大学の医学部に受験し、合格したことが医師になるきっかけでした。大学卒業後は、静岡県内の大きな病院で勤務していました。大きな病院であれば、各分野に専門医がいますが、地域の病院では、自分の専門外の分野でも患者さんが来ます。専門外の分野は、日々勉強することで習得してきました。地域医療では、多様な症状の患者さんが来院するので、非常に密度の濃い医療知識の習得ができます。
    お仕事でいちばん大変なことはなにでしょうか?
    人の生死と向き合う仕事なので、一人一人の患者さんに最善を尽くしています。 自分の専門外の患者さんが病院に来ることも多く、あらゆる患者さんに対応するため専門外の医療の情報を常に勉強し続ける必要があることです。専門外の事は、その分野の本を30回読むことで知識を習得してきました。なお、救急で来られる患者さんもいますが、急遽の患者さんはお断りせず診療しています。この地域の医療を支えるための医者の人材確保も大変なんですよ。

  • 西伊豆健育会病院 仲田院長

  • お仕事でいちばん気を付けていることはなにでしょうか?
    一人でも多くの命を救うために、常に医療の最新情報を収集しながら、日本の医療の向上のために習得した知識の情報の発信もしています。最新の医療情報を発信する事で、全科対応しなければならないという地域医療に関心を持つ研修医の希望者が増えています。その結果、質の高い医師が集まり、地域医療の向上となっていると思います。
    地方に居ながら、インターネットを利用したネットカンファレンスを週10回開催したり、定期的にメールマガジンで最新情報を発信したり、地域医療の専門書(総合診療アップデート)を出版するほど知識が蓄積されました。著書の『総合診療アップデート』は、地域医療の専門書として好評をいただいています。患者さんの命を救うために、地方に居ながら、最新の知識収集、発信することを大切にしています。将来的には、地域医療を目指す研修医の最先端の教育病院になればと考えています。
    なぜ、伊豆でお仕事をしようと考えたのですか?
    静岡県藤枝市生まれで、静岡県には非常に愛着があります。これまで静岡県内の病院に勤務していましたが、病院側の熱意を感じたのと虎屋の羊羹2本をお土産にいただき、現在の西伊豆健育会病院に来ました。生活面で不自由もなく、今では、西伊豆の田舎暮らしを楽しんでいます。
    あなたにとって伊豆とは?
    伊豆は、気候も快適で、食べ物もおいしいです。自宅に温泉もひけ、インターネットを通じて、世の中のあらゆる情報を収集できるため、都会でなくても不自由なく生活できます。研修医も、研修期間中釣りを習得して、一生食べるのに困らない釣りの技術が習得できたと喜んでしました。

  • 西伊豆健育会病院 仲田院長

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